海外駐在員の勤務時間について
憧れの海外駐在。海外駐在はゼネラリストとして、いろんなことをしなければいけないので、日本での勤務よりも長時間労働になるという話がありますが、これはある意味正しいですし、正しくないとも言えます。
今回は実際に私が海外駐在員として勤務していた体験や同じ海外駐在員仲間から聞いた話などをお伝えしていきたいと思います。
海外駐在員の勤務時間
世の中にはいろんな会社があるので、海外駐在員の勤務時間はこうだ!と一口で説明するのは難しいです。要するに業界や会社、その海外現地法人の社長の方針によって勤務時間が異なるためです。日本でも同じですよね。
ただそうは言っても業種である程度線引きできます。
製造メーカー系は比較的当たり
例えば製造メーカー系の営業職の場合は、日本本社が設定した販売目標に基づいて、決められたお得意様に対して販売する商売なので、ある意味ルートセールスのような感じです。つまり製造メーカーはお客様の海外進出に合わせて進出しているので、既に定番の売り先があり、主にそのお客様に対して製品提供していく形になるので、日本本社が設定する販売目標も無理なものではありません。
海外にいる製造メーカーの中には自分たちのお客さんのそばにいますよと言う存在感を示すような意味もあり、単に現地法人維持のために存在しているという会社もあったりします。
そのような場合売り上げのノルマも厳しいわけではなく、会社によってはノルマという言葉もないそうです。
製造メーカーの海外勤務の場合には、朝はゆったりと起きて、夕方も定時になったらさっさと帰れるような状況ですので、意外と楽しい海外駐在を経験することができます。
つまりライフワークバランスが取れた仕事ができます。
もちろん製造メーカーといってもピンからキリまであって、化学品などの原料を供給するようなメーカーもありますし、IT機器やオフィス機器に使うような部品の製造しているような製造メーカーもあります。
製造メーカーによっては、厳しい売り上げノルマを課されているところもありますので、基本的には会社によって違ってくると言ったほうが良いでしょう。
サービス業は長時間労働
小売や外食業界は、海外に行っても日本と同じような感じで、長時間労働を余儀なくされるような状態です。しかも一般的には、小売業界や外食業界の海外駐在の待遇はそれほど良くないため、住宅手当の上限や、海外勤務手当の金額は、製造メーカーや金融商社といったところと比べると、かなり少ない状態です。
これはもう業界の体質なので、仕方ないことだとは思います。商社や金融に関しては、それなりに長時間労働であり、だいたい帰宅時間が夜の8時ぐらいから9時ぐらいだと思います。
金融系も比較的長時間労働
銀行員は海外に行っても長時間労働が多く、夜20時、21時は当たり前、人によっては夜の23時、0時とかまで働いている人もいます。銀行の場合は遵守事項が多く、コンプライアンス関係が多いので、収益を生まない事務仕事が多いですね。
保険業界は月末の営業成績の締めの時には忙しい感じですが、比較的負荷が軽そうな感じです。貿易や工場、自動車などでビジネスではだいたい保険会社とお付き合いする必要があるので、お客様からの問い合わせや引き合いがそこそこあるためだと思います。
ノンバンク系のカード会社やリース会社は、ほどほどの負荷で定時に帰宅するのが難しいですが、19時か20時頃には帰れるのが普通です。
海外勤務になると、日本でいうところの労働基準法とか、ワークライフバランスをたまった仕事をしようとか、働き方改革をしようなどといった、そのような考え方はほとんど適用されないと思った方が良いでしょう。
もちろんその会社の現地法人の社長が、しっかりした方で、きちんと提示に帰ったりとか、自分の社員の健康状態や労働時間に気を配れるような人であれば、その限りではありません。
海外駐在員の労働時間について簡単にまとめると、少なくとも日本で働いているよりは、長時間労働になる可能性が高いです。なぜならばいろんなことをやらされてしまう可能性が高いからです。
ですので、その辺をしっかり考えで、海外駐在員になるかならないかを決めましょう!
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