海外で活躍できる人材は希少
海外で活躍できる人材は希少
もしあなたが英語のみならず、海外で働いたことがある方であれば、その希少性は更に高まります!今回はどれだけ希少性があるかについて説明していきたいと思います。
海外在住日本人数
視野を広げて海外在住日本人数は、何人なのかと言うと、2015年で129万人という数値が外務省から発表されています。
(以下、外務省からの引用)
地域別では、アジア地域が全体の約30%です。アジアは経済成長が著しいわけですが、まだ30%しか在留邦人がいないのは、意外でした。
(以下、外務省からの引用)
さて、日本の人口は2013年現在で約1.27億人です。
上記統計数値はその時点のみを切り取っている数字ですし、以前海外に住んでいたけどいまは日本にいるというサラリーマンとかもいると思いますが、そのあたりを考慮するとキリがないので、上記数字を基づいて次の説明をしていきます。
海外での労働経験のある方は1%以下という貴重な存在
まずは海外在住日本人数129万人という数字を使って計算していきます。
129万人の中には、隠居している人や学生もいると思いますので、就労している人数を計算します。
総務省統計局が2016年3月時点で発表している就業者数は6,339万人。就業者数÷日本の総人口×100で比率を出すと49%という数字が出ます。
この数字を使うと、129万人×49%=63.21万人という推定値が得られます。この数字の意味するところは「海外で働いている日本人数」と言えるでしょう。
(計算している数値の年度がそれぞれ違いますが、そこは目をつぶって下さい)
海外で働いている日本人数 63.21万人 ÷ 日本の就業者数6,339万人 ×100 = 0.997%となります。
つまり、海外で働いている経験を持っている日本人というのは、全体の就業者人口数を使って計算しても1%以下の存在なわけです。
※日本の総人口を使って計算すれば0.5%くらいの貴重な存在になります。
なんと超貴重な存在なんです!
ちなみに他の国別で計算したい人は以下の数値をご参照下さい。
(以下、外務省からの引用)
あなたのサラリーマンとしての価値を知る方法
ビジネス英語がかなりできる、以前海外で勤務していた経験がある、海外営業をやっている、そんな方の場合、自分のいまのキャリアが年収換算でいくらになるのか、自分が世間一般でどのくらい貴重な価値があるのかを知っておいても損はありません。
Sさんのケース
仕事柄、国際的に活躍している方とよく会いますが、今回Sさんの事例をご紹介します。Sさんは年齢は44歳でして、インドのデリー、タイ、インドネシアで働いのた経験があり、いまは海外営業部の部長として月に2回ほど、フィリピンやシンガポールなどの東南アジアを中心に海外出張しています。
2回の転職経験があり、転職の度に給料がアップしたそうです。元々、学生時代から英語の勉強が好きで、海外で活躍したいという思いが強かったそうですが、その夢を実現している状態で幸せそうでした。
こんな形で海外での労働経験が豊富なためか、転職オファーやヘッドハンティングの電話がかなり来るそうです。
今の日本って、慢性的に海外経験のある労働人材が少ないんですって。
恐らく年収は軽く1000万円超えていると思いますので、羨ましいですね。
Sさんの例で1つ分かることは、海外での労働経験がある、もしくは英語スキルが高い方は転職もしやすいということです。
スキルとしては、ビジネス英語はもちろん、プラスアルファが要求されます。
Tさんの場合は、貿易実務と英文契約書に強いというスキルがあるそうです。これはかなりツブシが効きますよね!
自分の価値を知るには、転職オファーがどれくらい来るかで分かる
転職オファーを受けるにはどうすれば良いかなのですが、TさんによるとリクナビNEXT英語転職.comといった転職サポートサイトに複数登録しているとのことでした。
Tさんの場合は現在も職があって仕事をしているわけなのですが、「転職オファーはいくら来ても困るものではない」ということで、さらに良いオファーが来る期待も込めて、ずっとスカウトメールを受付中にしているそうです。
この話を聞いて、私も早速リクナビNEXTに登録してみましたが、1週間経たないうちに4件のスカウトが来て驚いています!(笑)その中には某商社も含まれていました。大手企業でも海外人材はそんなに豊富にいないんでしょうね。
というわけで、「自分の価値を知りたければ転職サイトに登録してみる」というのが答えになります。
リクルートエージェントですと、業界最大手ですし、かなりのオファーが期待できます。登録はタダなので気軽にやってみることをお勧めします。
あと転職企業によっては、強い業界、弱い業界があるので、複数登録がお勧めです。
「次はどこの会社からスカウトが来るのか?」というのが、意外と面白いです。
英語を使ってバリバリ働いているみなさん、新しい人生の可能性を探っても良いのかもしれませんね。
世界で活躍するための土台となる力とは
英語力よりももっと重要なもの、それは「グローバルマインドセット」です。
マインドセットとは考え方のことで、簡単に言ってしまえば「世界に出るのは楽しい!」「世界でどんどんやっていきたい!勝負したい!」「世界に出ても負けない!」という気持ちのことです。
この考え方は後天的なもの、つまり、今までの経験や環境により形作られており、これからどんどん変えていくことができるものなのです。日本という国に生まれて、ドメスティックな日本人に囲まれて過ごしてきた日本人にとって、グローバルマインドセットはなかなか身につかないものだったかもしれません。でも、環境を変えた挑戦をすることで一気に変えられるのです。
ビジネス基礎スキルというのは、その名の通り仕事をする力で、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力などのこと。この力が重要なのは誰もがわかっているはずですし、会社に入ったら研修やOJTを通じて色々と教わる機会もあります。そもそも、私は日本人のビジネス基礎スキルは世界の中でも高い方だとも思っています。
それと同じくらい重要なのが「グローバルマインドセット」。この土台を早くから固めていくことが大事です。
グローバルで活躍できる人材の特徴
1.コミュニケーション能力が高い
語学力は言うまでもなく必要不可欠ですが、日本人ではない様々な国籍の人たちと良い関係を作るためのコミュニケーションが重要です。
そのためには、現地の文化や価値観を受け入れて大切にすることが必要です。
日本での常識に固執することなく、現地でのやり方に合わせてカスタマイズするなど、ローカライズすることが重要です。
そうすることで、相手の立場に立って物事を考えていると理解してもらえます。
そうなると一つの目標に向かってチームをまとめていくことが可能になり、成果を生み出せる環境を作ることができるようになるのです。
2.海外経験を持っている
グローバルでビジネスにおいて成果を生み出せるようになるためには、海外でのビジネス経験を積み重ねていくことが重要です。
そのためには、学生時代から海外留学するなど、海外で生活する経験を持っておくことが良いと思います。
たとえビジネスではなくとも、多様な人々との関わりを持つことができ、コミュニケーションがうまくできなければその生活も良いものにはできません。
日本ではない場所で生活することは孤独を感じることになりますので、精神的にもタフになれます。
海外拠点で仕事をするということは、日本での友人関係とは物理的に距離を置くことになりますので、初めのうちは自分の近くに信頼できる相談相手がいないことも考えられます。
そういった経験をしておくことで、グローバルで仕事をする際に必ず役に立ちます。
3.自分をしっかり持っている
現地になじむことが大切とはいえ、自分の意見をしっかりと主張できないようであれば、信頼できるビジネスマンとして認識されません。
日本的な阿吽の呼吸のような仕事は海外では通用しないと考えておいた方がよいでしょう。
はっきりと具体的な言葉で要求や指示をだすことで、相手は何を求められているのか理解しやすくなります。結果的に仕事がスムーズに回ることになります。
多様なチームメンバーをまとめるために、リーダー自身もその「個」を強く持っておく必要があります。それは、会議で意見を求められたら“あなた”の意見を発言できることでもあるし、その前提に「人生を通じて何を成し遂げたくて、今の仕事をしているのか」をいつ聞かれても答えられるだけの自分の意思を持つことでもあります。多様な人と働くことが当たり前の現代では、会社よりも“あなた自身”を見られます。今の仕事をしている理由が自分の中ではっきりしていると、仕事も自分ゴトになり、全ての決断に自分の意思が反映されます。
もちろん会社の方針も大切ですが、「あなたはどう思う?」と聞かれた時に、自分の軸を持って答え説得できる力が、これからのリーダーには必要な要素です。
いつでも人生のビジョンを語れる力を身に付けて行きましょう!
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