海外での仕事、1日の流れ、1年の流れ
今回は海外現地法人での仕事がどのように進められていくのかを実経験をもとに説明していきたいと思います。シンガポールでの例です。
1日の流れ
通常は朝9時始業、夕方の17時30分もしくは18時に退社の流れになります。
また昼休みは12時から午後1時までの1時間のケースが圧倒的に多いです。
海外でも日本と同じですね。
営業職の場合は、営業先を回った後、適当にお昼ご飯を食べられるので、1時間という時間に束縛される事はありませんが、アポイントや仕事の混み具合によっては、昼休み休憩を1時間も取れないケースもあるため、一長一短というか、ケースバイケースになります。
特に重要なのが就業時間が終わり、夕方何時に帰れるかと言うことです。
ローカルのシンガポール人たちは定時になるとあっという間に帰っていくのが一般的です。90%近くのシンガポール人は定時で上がって家族と一緒にご飯を食べます。
日本人も同じように定時帰宅できる会社もありますが、最後まで残るのが当たり前のような傾向もあります。
現地法人の会社の入り口の施錠を日本人がする傾向にあるからです。ですので1番最初に事務所に来て、1番最後に帰るのが日本人という会社が日系企業では圧倒的に多いような状況です。
大体見ている、従業員の希望が50人未満の会社は、日本人が全て管理している傾向が強いです。
早く帰りたい人は役職、部署、会社を精査すること
当たり前ですが、あともちろん部署や役職によっても、早く帰れる帰れないの問題があります。
日本の一般の会社でも、部署によって早く帰れる部署と、早く帰れない部署があるように、同じ会社の同じ海外現地法人でも国によって違い、早く帰れる国の海外現地法人もあれば、遅くまで残って仕事をする海外拠点もあります。
こればっかりは入社前に知る事は非常に困難ですが、もし自分が入りたい会社に知り合いがいたり、転職エージェントを通じて情報を入手できるのではれば、必ず情報収集しておきましょう。
もしくは入社後に情報収集をして、どこの海外現地法人が1番負荷が少ないかを調べておくのは有益な行動だと思います。
例えば自分がシンガポールに行きたいと思っても、シンガポール拠点の労働時間が朝7時半から夜22時まで、しかも毎日このようなペースで仕事をしているのであれば、シンガポールで働く意味がないと考えます。
なぜならば、海外現地法人の派遣員は、残業代はもちろん出ませんし、早帰りを促すような動きもありません。長時間労働の社畜になるだけです。
ちなみに労働時間はすべて現地法人の社長のスタンス次第になります。
現地法人の社長が仕事が大好きで、他人が何時間働こうが全く気にしないような、気遣いもしないような人であれば、長時間労働に対しての改善など一切望めません。
仕事が長時間で働けばいいと言うものではなく、効率的にこなして早く帰り、ゆっくり休憩してストレスを解消し、明日に備えてまた良い仕事が出来るように余裕を持って働けるのが良いサイクルだと思います。
適度な労働時間が大事
そのため、労働時間の長さと言うのは非常に大事です。
早く帰って早くご飯を食べ、空いた時間で語学の勉強やニュースなどをお読み、情報収集を行う時間を作ることも大事です。
仕事ばかりしていると、仕事しかできない仕事ばかりになってしまうため、いざ転職しようと思っても、他社では通用しない人材になってしまいます。
特に今問題になっているのは、やりがいの搾取という状況です。
上司が仕事をやれやれと言って動機付けをするのは上手なんですが、仕事を長時間やったりとか、成果をあげたりしてもそれに見合う対価や報酬が充分に支払われないケースが多発しています。
ほどほどに働いて、ほどほどに給料を稼げる、それが豊かな人生を送る最良の方法だと私は思います。
特に海外で働く良いところは、日本のような細かくて、ストレスが多い職場ではなく、のびのびと働けるのが大きな特徴なわけです。世界でもこんなに真面目に一生懸命働いているのは日本人位で、海外に行けばわかりますが、午後の2時とか3時とかで平気でスターバックスでコーヒーを飲みながら談笑している欧米人や現地人は多数います。真面目に机に向かって働いているのは日本人位です。
真面目に働く事は良い事ですが、もっとのんびりとストレスを感じずに仕事をした方が良い仕事ができるのではないかと私は思います。
1年の流れ
年間単位になると、日本と違って特徴的なのは、社員と一緒に行うイベントがそれなりにあるということです。
たとえば、フィリピンの場合は、社員旅行(カンパニートリップ)やクリスマスパーティー、あと誕生日パーティもそうですね。
アメリカやシンガポールでは、ボランティア活動もしたりします。
特に大企業ではCSRや環境保護活動をアピールする目的でやったりします。土日で行うことも多いので、駐在員にとってはサービス労働というかまさにボランティアになりますが、まあ仕方ありませんね。
社員旅行に関してはインドネシア、タイ、フィリピンといった発展途上国で行う会社が多いです。福利厚生と社員定着の方策なのですが、駐在員にとってはかなり大変なイベントになります。
中国駐在では、国慶節と春節に一週間の休みが取れるので、かなりゆっくり休めることができますね。
一番休みが少ない海外現地法人はベトナム、なぜなら祝日が少ないからです。
あとシンガポールの祝日も少ないので、日本と比較すると損した感じになります。
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